【ストーリー組立て】 発端・・・ 「主人公の女性は、青年が所属する研究所に捕らえられる」 後戻り出来ない出来事・・・「主人公(女性)を好きになってしまった青年が、女性を研究所から解放する」 クライマックス・・・「青年は主人公の女性に、一緒に暮らそう。と告白する」 結末・・・「主人公の女性は青年の申し出を断り、海へ戻る。青年も後を追い、海へと入るが。。。」 結末・・・「結局、主人公の女性が1人で海に戻る」 |
連想場面1 | |
(ストーリー概要)・・・少し前の話。 研究所に勤務している青年がいた。 彼は生物関係の研究をするかたわら、海底都市の建設の仕事もしている。 海上に、生物化学研究所がある。 普段は人が立ち入らないような場所に、1人の若い女性がいる。 彼女は海中深くにある、海底都市で偶然に捕獲され、研究所に連れてこられた。 その後、研究材料として、研究所に長い間捕われている。 彼は、ふとしたきっかけで、彼女が研究所に捕われていることを知る。 彼女の姿を見て、彼は一目で気に入ってしまった。 彼と彼女は、良く話すようになった。本当は禁止されているので、人がいない夜遅くに会っていた。 彼は、彼女から海底都市に戻りたいことを、以前から聞いていた。 そして、機会があれば彼女を海底都市に戻してあげたいと、考えるようになっていた。 そして、ある日の事、そのチャンスが来た。 前もって、周到に準備をしていた彼は、研究所から彼女を連れだすのに成功した。 海へは、彼の車で向かった。 彼女は、海につくと、嬉しそうであり、申し訳なさそうに、彼に礼を言い、海へ戻っていった。 彼は彼女を海に戻すことに成功した。 ここから、物語りが始まる。 | |
chapter1(1つ目の断片映像)の解釈 | |
沈むひと 現在シーン。気づくと海に。念願がかない、海へ戻れた。 沈んでいく体。自分を確かめるように手を動かしてみる。 あれっ、本当に海の中なのか? ああ、そうだ、私は帰ってきたのだ。この海へ。 | |
連想場面2 | |
(ストーリー概要)・・・現在シーン。 私(彼女)は、長い間研究所に捕われていたが、あの青年のお陰で、また海に戻ることができた。 しかし、ここは一体どこだろうか。良くわからない。 以前自分が住んでいた所とは 少し違うようだ。 落ち着いて辺りを見回してみる。どうやら私は円筒状の建物の中にいるらしい。 随分と古い建物のような感じがした。何階建てかの建物ではあるが、周りには家具も何もなかった。 私は、この建物の中を上に行ったり下に行ったりと、色々と探索した。 そしてわかったのは、この建物には、いくつか外へ出られる扉があることだった。 扉は、少し開いていたり、固く閉じているものもあった。 私は、どうしても外へ出たかったので、その内の1つの扉へ向かっていくことにした。 | |
chapter2(2つ目の断片映像)の解釈 | |
海底都市 過去シーン。 海底都市が過去、どのような街だったかを説明する。 このシーンで、過去の彼女と出会う。 | |
連想場面3 | |
(ストーリー概要)・・・過去シーン。 海底都市での彼女の、過去の生活ぶりを紹介する。 生活が垣間見えるように。 そして、チャプター3の部屋へと繋がる。 | |
chapter3(3つ目の断片映像)の解釈 | |
一人の部屋(流れゆく歳月 or 待ち続ける日々) 過去シーン。 海底都市は建設中だ。 くたくたの体で戻ってきた私は、椅子に座ったまま息絶えた。 時の過ぎるままに私は忘れ去られ、やがて都市は完成した。 都市完成祝賀パレードの風船が舞い上がっている。 | |
連想場面4 | |
(ストーリー概要)・・・少し以前のシーン。 彼女が海底都市から捕えられた。 海底都市から研究所に連れてこられて、所内に幽閉される。 | |
chapter4(4つ目の断片映像)の解釈 | |
書斎(消える本) 現在シーン。 それでも私は夢をみる。 あの海底都市に心の半分を残してきたのだ。 こんなはずではなかった。 あるべき人生を全うできなかった私は、この本のように消えた。 彼女が本を取り出そうとして、本が消えてしまう。 何で消えたかと言うと、彼女の望みが叶ったからだ。 海底都市の設計図が見える。 彼女は海底都市の初期の頃からの住人であった。海底都市を建設中の時からずっと見ていた。 | |
連想場面5 | |
(ストーリー概要)・・・現在のシーン。 連想場面2で彼女が海底都市に戻った後、どうなったのかを説明する。 (説明) 外への扉を開けたあと、一瞬で、彼女が実体から浮遊体に変わってしまう。 彼女の実体は無くなってしまったが、彼は後悔していない。 これが彼女にとって幸せなのかどうかは、ハッキリとは、わからないが。 いや、きっと幸せだと思う。 | |
chapter5(5つ目の断片映像)の解釈 | |
潜水探査(海底に散らばる骨) 現在シーン(チャプター1、連想場面2)。 研究所の青年は、彼女を海へ戻したあと、彼女と会いたいとずっと考えており、自分で海に潜ることにした のだった。そして、海に散らばる無数の骨とともに、彼女の浮遊体を発見する。 | |
連想場面6 | |
(ストーリー概要)・・・現在のシーン。 海底都市だった場所で、研究所の青年と彼女が出会う。 しかし、海底都市は、廃墟と化しているようだった。 彼は彼女と再開した時、一緒に海底都市で暮らしたいと話した。 しかし、彼女は彼の申し出を断り、一人で生きることを伝え、海の奥深くの海底都市へと戻って行った。 なぜ、一緒に暮らせないのか。その時彼は理解できなかった。 (彼女との別れの時が来た) 次に海底都市に来た彼は、潜水探査で彼女が無事に、海底都市に戻ることができたのを確認した。 その時見た彼女は浮遊体となっており、海と同化していた。 彼は、彼女が海底都市に戻ることができて、やっぱり良かったと思った。 彼は、再び地上へ戻ってきた。 | |
chapter6(6つ目の断片映像)の解釈 | |
書斎(収められる本)そして海の見える窓辺 現在シーン。 彼女は あの海底都市へ帰っていった。 彼は、彼女を逃がした責任をとり、研究所をクビになった。 しかし、後悔は全くしていない。むしろ清々しいくらいだ。 今は、彼女と最後に別れた海の近くにある、小さな部屋で、 彼女との思い出を思いながら暮らしている。 彼女とは、日々を紡ぐことはもうできない。 彼女の魂が安らか であれば、それでも良いと思った。 彼女との思い出はこの「本」の中に閉じ込めた。 そして、私も新たな一歩を踏み出そうと思った。前に進むために。 終わり |